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卸業者のいらない時代

我々は卸業者など必要ない時代を生きています。口の上手い卸業者があなたの代わりにあなたの商品を顧客に売る(それも多くの場合はあまり上手とはいえないやり方で)といった時は過ぎ去ってしまいました。現代社会で上手くやっているビジネスは、顧客が本当に望んでいる商品を希望する方法で簡単で不安なく、かつ迅速に購入してもらえる仕組みを作っています。

オーストラリアに住む私の友人は、つい最近、オンラインでミニを一台購入しました。その際、彼はディーラーに足を踏み入れることも、テストドライブも一切しなかったと言います。車のオプションも全てオンラインで選びました。家に届けられたミニクーパーに、彼は今夢中になっているようです。

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innovation

社内で生まれているイノベーションに注意を払うこと

以前、日本航空のファーストクラスを利用した時にこのような経験をしました。搭乗時には”Welcome aboard, sir!”と英語で客室乗務員に挨拶されるのが普通なのですが、この時は日本語で「ブライスタイン様、お待ちしておりました!」と声をかけてもらったのです。彼女は私の名前を知っていただけではなく、私が日本語を話すということも知っていたのです。(私は日本語を話せない、と思われることが普通なのですが。)

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現在の危機が過ぎ去った後の世界を正確に予想する必要はない

現在の危機が終わろうとしている時に必要となる確固たる戦略において大切なものは、その後の世界を正確に予測する能力ではなく、何が起ころうが正しく対応する能力です。

それについてこのビデオで語らせて頂きましたので、ご覧ください。

すぐに全力で取り組むこと

現在の危機の中、ビジネスを前進させるのに有効な方法はイノベーションのみです。立ち止まっていても何も良いことはありません。いずれ危機が過ぎ去った時すぐにビジネスを成功に導くことができるのは、大胆なイノベーターなのです。

先日東京で開催させて頂いたCEO座談会で、あるCEOは彼のビジネスの小売店で取り入れている方法をシェアしてくれました。店内に隔離されたスペースを設けて顧客と営業担当者が一対一で話せるようにし、次の顧客と入れ替わる際には、しっかりスペースの消毒も行うのだそうです。これを聞いた他のCEOの方々も、業種は異なっていても、このアイディアを自分のビジネスに取り入れることができると感じたようです。

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thrive

生き残るためだけではなく、繁栄するためにすべき9つのこと

先週のことですが、私はビジネスリーダーが集まって経験、考え、アドバイスをシェアしあうためのCEO座談会を、東京で設けさせていただきました。そこで話し合われた事をもとに、ビジネスを率いる方々のための9つの事項を以下に書き出しました。これらは、現在の危機の中を生き残るだけでなく、さらに前進し繁栄したいと考えているリーダーの方々であれば必ず実行しなくてはならない事だと思います。

  1. 社員個人個人の安全をまず考えること。個人のリスクを理解する事は、ビジネスリスクを理解することよりずっと重要です。私の知り合いであるある駐在員マネージャーの場合は、もし自分が病気になったらどうすれば良いか、英語で利用できる医療サービスは受けられるのか、もし自分と夫が同時に病気になってしまったら子供の世話はどうすれば良いのか、といった不安に苛まれていました。まずは社員の心配事や不安から取り掛かって下さい。そうすれば、彼らもビジネスのニーズに関する手助けができるようになるのです。あなたの下で働くマネージャーの皆さんも部下に対して同様に対応するよう、徹底させて下さい。
  2. 顧客にとって価値のあるものを生み出すことに焦点を当てること。そうするために今までのやり方を変える必要があったとしても。危機イコール収入の減少、という考えは正しくありません。大切なのは、価値を生み出す方法を考える際に創造的、かつ敏感であることです。目標を達成するために同じ事をより多くやるだけでは足りません。今回の危機の最中でも、収入を維持、あるいは増加させたビジネスもあります。その中には贅沢品や必需品とはみなされないような商品を扱っているビジネスも含まれているのです。商品やサービスのカテゴリに対する需要が変化したり、商品を必要とするチャンネルがシフトしたというだけなのです。
  3. 販売の方法を変えて顧客の個人的リスクに対応すること。ある会社では、店舗の中に隔離されたポップアップ・ストアの概念を取り入れ、一度に顧客一人だけに対応し、次の顧客が入る前には消毒されるようなスペースを提供しています。小売業以外のビジネスのCEOの方々も、同様のコンセプトを取り入れることができるとおっしゃっていました。あなたのビジネスでも可能かもしれませんね。
  4. 顧客からの問い合わせを待つのではなく、企業側から顧客に連絡を取ること。あるCEOの企業では、小売店に来る顧客の数は減ったものの、購買率は上昇したのだそうです。この企業の商品は決して安いものではないというのに。今のような状況でも人々は物を必要とし、欲しがっています。あなたが提供する商品が本当に大好きな人々は買い続けるでしょう。しかし、彼らが買いに来てくれるのをただ待つのではなく、積極的に自分からコミュニケーションをし、彼らの需要に応えてあげるべきです。
  5. できる限り顧客にオンラインでの購入を勧めること。オンラインセールスを行なっている企業のCEOの方々は皆さん、オンラインセールスからの収入が上昇したと言っていました。(それが別チャンネルからの減収を埋めるだけの額かどうかは別ですが。)オンラインセールス、あるいは別のタイプのリモートチャンネルを既に持っている企業は、それが顧客対象であろうとビジネス対象であろうと、どんどん顧客にオンラインでの購入を勧めるべきです。顧客の中には、既に自然にリモートチャンネルに移行している人々がいます。今がチャンスなのです。あなたの会社も必要に応じてインフラの改善を行い、現状に対応して下さい。
  6. 特に良いと思われるオプションが存在しない時は尚更、迅速な決断を行うこと。東京オリンピックの延期など誰も望んでいませんでしたが、人々を不安に陥れたのは、延期そのものではなくその決断がなかなかされなかったことでした。延期というのは受け入れ難い決断ではありますが、一旦それがなされると、ビジネスもそれに基づいた予定を立てることができます。あなたのビジネスにおいてもたとえ受け入れ難いようなオプションしかない場合でも、あなたが決断を行えば、社員にもある程度先が見えてくるのです。マネージャーも自分の部下に対して同様に対応するよう、徹底させましょう。受け入れ難いオプションしかない時になかなか決断を下さないでいると、社員は余計不安になるばかりですから、そんな中でもしっかり決断を下す方が、ずっと良いのです。
  7. 会社の能力向上を図るのは今。社員の気が散っておらず毎日の仕事のやり方のオプションが少なくなっている今こそ、ビジネスと企業の能力の向上に取り掛かる最良のチャンスです。危機状況ほど柔軟性を生み出せる時はありません。マネージャーもスタッフも、在宅勤務をしながら協力するやり方を学ばなざるを得なくなっています。特にマネージャーは、オフィスで常にスタッフを監視できなくなった今、社員に結果を出す責任を負わせる方法を考えねばなりません。スタッフは上司からの指令や承認なしに、自分で考えイニシアチブをとる事を学ばなければいけなくなりましたし、また人事が世話をしてくれるトレーニングを受ける事なく、自分から新しいスキルを学ぶ必要が出てきました。在宅勤務の人々の殆どにとっては、フレックス制が現実のもととなりました。フレックス制と在宅勤務をうまく取り入れ、維持することができれば、この危機が過ぎ去ってもワーク・ライフ・バランスや生産性の向上が期待できます。危機の真っ只中でも繁栄するのに必要な能力は、問題のない状況において繁栄することと同様に重要です。今という時を無駄にしないで下さい。
  8. リーダーシップ権限を行使し、空白を埋めること。政府は意図的なアクションを取ること、或いはそれを取らないことで、国の環境を作り上げます。しかしあなたのビジネスにおいて環境を作り上げるのは、政府ではなくあなたです。政府からの指示や説明を待つのではなく、あなたのリーダーシップ権限を行使して下さい。海外にある本社からの指示に関しても同じことが言えます。外界で何が起こっていようとも、あなたの会社の環境をコントロールするのはあなたなのです。
  9. 生き残るだけでなく、繁栄に導くこと。現在の危機のせいでビジネスは必ず衰退し、ダメージを最小限に食い止めるために守りの体勢に入ることしかできない、というのは間違いです。かなり酷い不況の最中でも、成功するビジネスは必ずあるのです。大切なのはどのようにして素晴らしい価値を生み出せるかということに焦点を当てることです。いずれまた普通と思われる状況に戻るでしょうし、その日は一般に考えられているより早く訪れると思います。もしその「普通」が以前の普通と同じ物ではないとしても。

危機管理は確実さに勝る

日本の安倍晋三総理は緊急事態を宣言する権限を持っていますが、十分な状況、証拠が揃っていないという理由から、今のところそれを行っていません。しかし、証拠が十分でない、というのと十分でないという証拠があるというのとは、別物です。ビジネスでのリーダーシップでは、そのような間違いを犯してはなりません。

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