市場価格にこだわらないこと

多額の収入を諦めて、コツコツ小銭を貯めるなどいうのは、正当化されるべきものではありません。

私の周りでビジネス成功している人たちを見ても、皆、コストではなく、投資利益率だけを見ています。これは人を雇ったりサービスを購入したりする場合、特に言えることです。

ビジネスで秀でようと思ったら、市場価格を支払っていては無理です。常に投資利益率に焦点を当てることこそが、迅速な成長、成功に繋がるのです。

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経験より態度を重視すること

ある副社長の方に経験がさほど豊富でない就職志願者の方を雇うように勧めたことがあります。これは一般的にも言えることですので、その理由をここで説明したいと思います。

有名な某グローバル企業でのこと。営業マネージャーのポジションを募集し、志願者を最後の二人まで絞ったところで、私は営業担当の副社長に経験が少ない方を雇うようアドバイスさせて頂きました。経験豊富な志願者の方はビジネスについてすでに知識があるという自信を持ち、そのためにこれ以上学ぶものは大してないと考えていることが伝わってきたのに対し、経験の少ない方は成長志向が見られたからです。結果、この副社長は、経験の少ない方の志願者を雇用しました。

私はこの就職志願者からの成長志向を、このような態度から感じ取りました。

  • ビジネスにおける変革を、恐れではなくチャンスと捉えていること
  • 失敗は何としてでも免れるべきものではなく、学びの機会だと考えていること
  • 新しい挑戦に対して躊躇することなく、個人的に成長したいと切に感じていること

学び、成長するという能力は、どのような時でも経験に勝るのです。

学ぶことのできる人は、必要や要求に応じて、新しい仕事に素早く慣れ、吸収できますが、そうでない人は、態度を硬化させ変化に抵抗するものです。学べる人は、ビジネスの成長を推進してくれます。逆に学べない人はビジネスの成長、変化を停滞させてしまい、また、部下の能力も伸ばしてあげられません。

先ほどの副社長ですが、その2年後に、「あの時、経験の少ない方の就職希望者を雇って、本当に良かった。」と私に言って下さいました。何でも業績はずっと抜群で、リーダーでも上の方のレベルの役職への昇進の候補にも上がっているんだそうです。この副社長はあれからずっと新社員を採るときには、同様の基準を使うようにしてきたとのこと。彼女の部署では利益率が20パーセント強上がり、彼女自信もつい最近海外支社のゼネラルマネージャーに昇進されました。

あなたは就職志願者を面接、考慮する際に、経験が多い方が良いと思っていませんか。成長志向は大切だとお考えですか。あなたが実際に管理職希望者の履歴書を見たり面接をする前に、人事課が先に履歴書を見てまずふるいにかけておく、というシステムを使っていませんか。人事課はどのような基準を使って人選をしているかご存知ですか。過去に経験が大してない人を雇ったら予想もしてなかった業績を上げてくれた、とか、とてもできそうだと見えて雇った人が戦略的改革の妨害となった、などといった経験はありませんか。

人を雇う際、経験を重要視しすぎないこと。 Click To Tweet

優秀な社員の4つの特徴

優れた社員と適度にできる平凡な社員の違いはどこにあるのでしょうか、とよく尋ねられるのですが、それに対する私の答えに驚く方が多々いらっしゃいます。以下が私の考える優れた社員の特徴です。

1. しばしば失敗をする

成功を収める為には、失敗を恐れない姿勢が大切です。IBMのトーマス・ワトソン氏が成功する確率を上げるためにはどうすればよいかという質問を受けた際、「失敗の頻度を増やしなさい」と答えたのは有名な話です。失敗は後々にまで響く汚点であると考える社員というのは、リスクを犯したり新しいことを学ぶことを恐れるものです。逆に失敗を成長のチャンスと見る社員はその能力を瞬く間に伸ばしていきます。そこのところをわかっている会社は、社員の失敗に寛容です。もっとも同じ失敗を繰り返すことは許しませんが。

2. 会社に忠実でない

ここでいう忠実でない、というのは会社に対して裏切りを働く、という意味ではありません。裏切りを働く社員は自分が何かしらの利益を得るために会社にダメージを与えようとします。一方で忠実でない社員とは、会社に縛られていると感じていない社員のことで、いつでも必要とあらば他で仕事を見つけることができると考えており、またそのことになんの罪悪感も感じていません。仕事を嫌いながらも現状を失うのが怖いという理由から会社にしがみついている社員は、会社を辞めることはありませんが、最低限の仕事しかこなさないものです。逆に会社に忠実でない社員というのは、シンプルに会社に留まりたいと考えているからそうしているわけで、実はこういった社員こそがもっとも一所懸命仕事をこなし、優秀になります。ですから忠実さにこだわるより、会社自体ををずっと働きたいような場所に育てることに力を入れるべきなのです。

3. 人の目を気にしない

他人が自分のことをどう考えるかを気にしすぎる社員は、からかわれたり拒絶されたり嫌われたりすることを恐れるあまり、新規や人と違ったアイディアをだすことができません。優秀な社員は他人の目を気にすることなく、ビジネスを成長させるためには、反対意見を述べたり革新的なアイディアもどんどん提供しようとします。仲間意識や適合性ばかり強調しすぎると、会社の成長の妨げとなります。また、他人から認められることばかり気にしている社員というのは、人間的に成長しません。優秀な社員は他人にどのように見られるかに関係なく、健康的な自我と自尊心を持っています。こういった人たちこそがいずれ同僚の中でリーダーとなっていくのです。

4. コストの削減より収入を増やすことを考える

質素な生活をし、コストを抑えケチな生活をすれば少々のお金は貯まるかもしれませんが、本当に売り上げに貢献するのは価値を上げることです。優秀な社員は、コストの削減より、収入を上げることで利益を出そうとします。彼らにとってコスト削減の話は退屈なだけ。代わりに顧客に提供する価値を上げることで価格を上げることについて討議すれば、彼らは活き活きと話し合いに加わってくるでしょう。

あなたはどのような特徴を社員に求めますか。