リーダーとは育てるものであって、訓練するものではない

いわゆるリーダーシップの訓練というものは、役立ちません。リーダーシップ能力とは、すでにリーダーの地位にある人たちを、現在担っている役割内で(少人数のチームのリーダーであったも、国際企業のリーダーであっても)、コーチングやメンタリングを行うことによって伸びていくものです。学んだこともフィードバックもその場で実行されるべきです。

もしまだリーダーの役目を果たしたことのない社員のリーダーシップ能力を伸ばしたいのであれば、早めに取り掛かりましょう。そしてその際、リーダーシップ教育という観念は、捨ててください。代わりにふたつの事に焦点を合わせましょう。一つ目は自己責任を取らせること。そしてふたつめは、独立した主導権を持たせることです。自己責任が取れないようなリーダーには、他人に責任を与え、それを守らせることはできませんし、自分で考えて行動することを奨励してもらったり、またそれをうまくこなした経験のないリーダーは、どのようなリーダーの役割を与えられても、上司の許可を得てからでなければ行動しない傾向があるからです。

リーダーシップとはトレーニング・プロセスではありません。育成プロセスなのです。新卒社員の中でも、自己責任能力が強く、自分で考えて主導権を取れるような社員は、いずれリーダーとなる最高の候補と言えるのです。