スティーブンのブログ

人の順応性・適応性の高さ

ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝てば、人々は彼の政策が世界経済に及ぼす影響を懸念して絶望的になり、その結果株市場の暴落が起こるだろうという経済学者たちの予想を覚えていますか。この予想は、正しくもあり、また全然違ってもいました。確かにトランプ氏当確というニュースが流れると株価は下がりましたが、その後、株価市場は反発し、上昇しました。

私がトランプ氏をサポートしている、と言っているわけではありません。我々はそれぞれの意見を持っているわけですから。私がここで言いたいのは、実際に何かが起こった時に感じる恐れより、将来起こるかもしれないことに対する恐れの度合いの方が、往々にしてずっと大きいものだということです。人というものは、新しい状況に置かれると、可能と思われるよりずっと早くそれを受け入れて順応する、という驚くほどの能力を見せます。トランプ氏選出の場合なども、投資家たちが選挙結果を受け入れ、それに対応するのに、何時間かしかかかりませんでした。

私がこの最近の例を出して人間の回復力と順応力を示したのには訳があります。私が日本でこれまでに出会った会社社長の方々の多くは、戦略上必要な変革を提示した時に、社員から絶望的な将来予想を提示されると、躊躇します。

「現在使っている販売ネットワークを切ってしまうと、顧客も失ってしまう。」

「この商品ラインの販売をストップすれば、お客さんは、他の商品もうちから2度と買ってくれなくなる。」

「もしうちの営業部が、検討するための提案書を集めるといった雑用的な役を行なっている人に焦点を当てるのではなく、もっとエコノミック・バイヤーの人たちにアプローチするようになれば、うちの社と取引したがるところがなくなってしまう。」

・・・などといった例が考えられます。

社長をやっていらっしゃる方々の中には、社員の不安を気にして、というよりも、彼らがうまく対処できるかどうかが疑問だという理由から、必要と思われる改革を行うことをためらう人もいます。

しかし変革を導入し、ビジネスの新しい現実というものを人々が受け容れるようになれば、大体皆、素早く順応し、対応していくものです。リーダーの方々は、そこのところを理解し、必要な改革を取り入れる決断を下すことが大切です。改革実行前に社員がどのようなことを言っていたとしても、導入後には彼らも大丈夫になるということを理解し、自信を持ってその決断を行なってください。


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