スティーブンのブログ

英語はただの言語ではなく、ものの見方である

外資系も含め、日本にある企業の多くは、程度こそ違っても、社員の英語能力の向上を強く推進しています。そういった企業の社員達には、英語の文法、発音、限りのない語彙ニュアンスに苦労し、「今のポジションで英語圏の人と話す必要は殆ど必要ないのに、何故こんなに苦労をして英語を勉強しなければいけないのか。」と感じています。でもこういった意見はちょっと的外れかもしれません。外国語の学習には、その言葉を使ってコミュニケーションが取れるようになることと同じくらい、考え方を変えることも大切です。

グローバルな人間になる秘訣は、英語やそれ以外の外国語を学ぶことだけではありません。それ以上に、他国の人たちと共に仕事をし、彼らを理解できる能力が大切なのです。これはたとえ共通の言語がなくても同じこと。私もこれまで、TOEICで高得点を取り、英語の語彙も文法にも精通しているにも関わらず、実際に話してみると、うまくコミュニケーションが取れない日本の方々に、多く会ってきました。発音が悪いとか、言葉の使い方が間違っているという訳ではなく、国際人としての考え方が欠けているというのが、コミュニケーションがうまくいかない理由です。彼らは言おうとしていることを日本語から英語に直訳して話すのですが、それが英語圏の人間の話し方と全然違っているため、意味が伝わらないのです。

例えば、「この提案を却下すると言わないことが難しくないかどうか、我々には疑問に感じられるかもしれません。」という文は、実際のところ、どういう意味なのか考えてみてください。

こういった難解な表現は、日本人にとっても意味を掴みにくいものですが、それでも丁寧で間接的な柔らかい言い方として、一般的に使われています。しかし、これをそのまま英語に訳してしまうと、相手をイライラさせ、信頼を失うことにもなりかねません。

音楽を勉強する人の多くは、まず音楽界の巨匠にはなれません。でもだからと言って、音楽を学ぶ事に利点がないというわけではありませんね。外国語を学ぶことも同じです。それは外の世界に興味を持つということです。そしてその世界でのものの見方やコミュニケーションの取り方を模倣することで、その世界の人々の背景を分かった上で、彼らを理解することができるようになること。また、世界の人々と、臆することなく絆を育てていくということでもあります。

ですから、もしあなたが今、外国語の仕組みに頭を悩ませ、なんでこんなに大変なんだろうと感じているのなら、そこで諦めてしまわないでください。言葉以上のものの存在を考えてみるのです。外国語を学ぶことは、人間として成長し、つながりを広げることになり、それはビジネスにとっても個人的にも素晴らしいことなのですから。


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