スティーブンのブログ

自分の会社に採用してもらえるかどうか

会社での重要な役職についてもらう優れた人材を見つけることに苦労なさっていますか。そういった時に、それは会社自体に魅力がないせいであると思い込む人がいますが、採用のプロセス自体そのものが、素晴らしい人材に来てもらうことを阻んでいるようなことがあることをご存知でしょうか。

あなたご自身がもし現在勤めていらっしゃる会社の仕事に応募しても、振り落とされる可能性があると思います。

ある有名なヨーロッパベースの日本支社のCEOのケースですが、以前やっていた仕事を通じて知っていたある優秀な人材が、自社の重要なポジションに応募したのに不合格になり、結局競合会社に雇われたということを後になって知ったのだそうです。この会社の人事の採用基準を使うと、彼の経歴はダメ、ということになったため、第一次審査も通らなかったといいます。このようなことは特に仕事のできる人々の審査時に起こるようです。このようなことがあってから、このCEOは、人事部に重要な役職のための人材募集の際に履歴書を見るだけでふるい分けをすることをやめさせ、代わりに雇用担当マネージャーにその責任を与えることにしました。

別のヨーロッパ会社の日本支社のCEOは、どのような型にもはまらないような変わった経歴を持つ優秀な人材も雇用を検討することをルールとしました。このおかげで、以前であればすぐにふるい落とされていたような人達から、素晴らしい新しいマネージャーを何人も雇うことができました。日本では、殆どの企業は採用プロセスの中で変わった人々をぞんざいに扱うので、これらのマネージャーの様にまだまだ才能のある多くの人材が眠っているのです。

これはあるグローバル金融サービスの会社のCEOとランチをした時に聞いたことですが、彼は戦略プランニングの責任者となる副社長に最適な人材を見つけるのに苦労をしていました。この副社長という役職は、表面上は、CEOの後継者となるためのステップとされるポジションでした。

「戦略プランニングの経験のある人々をそれはたくさん面接をしているんですが、ビジネスをリードしていけるような人が全然いないんです。どうすればいいものか。」

私は、「戦略プランニング自体は、数字を集めてレポートにするような運営上の役割であることが多いです。」と言いました。「なのにどうして戦略プランニングの経験をそう重視するんですか。」

「人事部長も、これをうちから依頼した採用担当者も、戦略プランニングの経験は絶対必要だという意見だったんです。」というのがCEOの説明でした。

「戦略プランニングの経験のある人を採用しようとするのはやめたほうがいいですよ。」と私は忠告しました。「代わりにリーダーシップの経験がある人を雇うべきです。リーダーシップのある本当にできる人であれば、自然に戦略プランニングもその実行もできるものです。」

そう言いながら私は、優秀な人材がどのくらい履歴書のステップで落とされてしまったのだろうか、と想像せざるを得ませんでした。

以前私は、日本の有名なテクノロジー企業の人事部長 に、まるで同じ履歴書の内容の二人にある質問をした場合、どちらを採用するか聞いてみたことがあります。その質問とは、「過去に大きな失敗をした時のことを聞かせてください。」というものです。

うちの一人は「大きな失敗など、したことがありません。」と答えました。そしてもう一人は、「大きな失敗の一つだけについてですか。これまでに本当に多くの失敗の経験があるので、どれについて話せば良いか悩むところですが、そのうちの一つについて話させてください。」と答えた、というシナリオです。

その人事部長は、大きな失敗の経験のない方の人を雇う、と言いました。

でも、私に言わせると、失敗をしない人、というのはすなわち、学習をしない人、ということです。

本当にできるマネージャーはしばしば失敗をするもので、またその経験から何を学び、どのような変革を取り入れたかを率直に話してくれる。 Click To Tweet

自分の失敗を隠そうとしたり、失敗に関する質問に対して曖昧な答えをするのは凡庸なマネージャーだけです。

あなたはどうですか。どちらの人材を採用しようと思いましたか。

あなたの企業でも優秀な人材を採用過程で振るい落としている可能性があるのではないでしょうか。もしそうであれば、優秀ではあるけれども履歴書は通常の物差しで見ると素晴らしくはないような、架空の人を作り出してください。そして自分自身でその人のふりをして自社の人材募集に応募し、採用プロセスのどの辺りまで残れるか、みてください。

もし面接に呼んでもらえれば、人材不足の原因は、採用プロセス以外のところにあることになります。

もし面接前に落ちてしまったとしたら、採用プロセスに問題があることがクリアになり、それを改良するチャンスとなります。


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