When Risk Aversion Personal

個人的な理由からのリスク回避

リスクを回避しようとすることそのものには、何も問題はありません。

しかしそれが適度と思われる程度のビジネスリスクの回避、となると話は違います。ビジネスリーダーが自分の部下達が必要以上にリスクを回避しようとすると嘆くことがありますが、実はその根にある懸念は、個人的な理由に基づいていることがしばしばあるのです。 Continue reading


市場価格にこだわらないこと

多額の収入を諦めて、コツコツ小銭を貯めるなどいうのは、正当化されるべきものではありません。

私の周りでビジネス成功している人たちを見ても、皆、コストではなく、投資利益率だけを見ています。これは人を雇ったりサービスを購入したりする場合、特に言えることです。

ビジネスで秀でようと思ったら、市場価格を支払っていては無理です。常に投資利益率に焦点を当てることこそが、迅速な成長、成功に繋がるのです。

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公平であることなど忘れ、えこひいきすること

フェアであることは、同様な扱い方をする、ということではありません。それは人々の才能を活用する機会を公平に与えるということです。才能のある人を特別扱いすることには、何の間違いもないのです。

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人を信用することから得られる利益と、疑うことから発生するリスク

つい最近、新幹線のグリーン車に乗っていた時に、ふと、車掌が乗車券のチェックをしていないことに気付きました。かつては新たな乗客が乗ってくるたびに、ユニフォームを着た、殆どの場合は女性の車掌がまずサービスのおしぼりを配り、客席番号をチェックしてから、数分後にまたそこに戻って着て乗車券のチェックをしていたものです。それが今ではただおしぼりを配るだけで、乗車券の確認は無くなっていました。

多分、高いお金を出してグリーン車の指定席券を買うような乗客をわざわざ煩わせてまで乗車券のチェックをするのは意味がない、ということになったのでしょう。またそうすることで、車掌の業務も半減したと思います。日本ではグリーン車のチケットなしにグリーン車に座ったり、間違えてグリーン車に乗ってしまうなどというケースは、本当に稀なことでしょう。殆どの乗客が正しい行いをしているような環境で、わざわざ乗車券のチェックをし、スタッフ、乗客の両方を煩わせる必要などあるでしょうか。それに、もし、ほんの一握りの人たちがグリーン車のチケットなしにグリーン車に乗っていたからといって、それを気にする人などそういないと思います。どのような影響があるというのでしょう。また同時に、JRが、グリーン車を常用してくれるような乗客に対し明らかな信頼を示せば、その好感度は上がるはずです。そこから生まれる利益も多いのではないでしょうか。

ビジネスの場面で、他のビジネスチャンスを犠牲にすることになっても、とにかく損をしないように色々な努力を払う人々を見かけます。例えば社員に大変負担になるようなレポートを作らせる上司がいますが、レポートを作る代わりに、その時間を使って営業や顧客サービスだってできるかもしれません。また、会社のトップの方々がビジネスパートナー候補にアプローチする時に、とにかく騙されないようにということばかり考えて、オープンで創意にとんだ態度で可能性を語り合うかわりに、はっきりしない慎重すぎる態度をとってしまっている様子も見たことがあります。

ある日本の喫茶店で経験したことですが、私がアイスコーヒーをオーダーした時、一口飲んだだけで既に砂糖が入っていることに気がつきました。砂糖なしが欲しかったので他のものをリクエストすると、新しい注文としてその分追加で払わされました。もう既に砂糖入りのコーヒーに口をつけていたし、もともと私が注文を間違えたせいだから、というわけです。これがスターバックスであれば、余計な質問をすることもなく、すぐにただで新しい飲み物を出してくれます。実際、私もこれを経験したことがありますが、何人の人がこのスターバックスのサービスを悪用したりするでしょうか。

騙される可能性が低かったり、その影響が大したものでないと思われる殆どのシチュエーションでは、人は信頼できるという仮定に基づいて行動しましょう。たまに騙されるようなことがあったとしても、人を信じることによって得られるチャンス、信用、信頼は、大体にしてそのコストを大きく上回るものです。そしてもし騙されることがあったとしても、それは忘れて良いのです。たまに損しても、全体ではもっと得られるものが大きいはずですから。


為替ばかり気にするのはやめ、イノベーションによるリスク回避に努めましょう

多くの会社幹部の方たちは、円安を懸念していらっしゃいますが、私が昨日参加した為替予想説明会でもそういう方ばかりを目にしました。説明会で提示されたのはたくさんのチャートやグラフ、複雑な仮定、注意事項など。しかし結局、最後のまとめは、この先円高になるか、逆に円安になるか、両方の可能性があるということでした。

このようなことを言われて、会社の上層部はどうすればいいというのでしょうか。海外へ製造業務を移すべきでしょうか。それとも低コストの原料を探すべきなのでしょうか。この説明会で出されたのはそのような教科書通りの答えばかりでした。

この問題に対する私の答えは、為替ばかりを心配するのはやめるべき、ということです。為替は私たちがコントロールできるものではありません。私たちにできるのは為替の変動に対応することだけです。為替だけを念頭に置いていると、コスト削減・抑制といった考えに縛られてしまいます。そんなやり方だけで成功を収められるビジネスなど存在しません。

私のクライアントの中でも特に成功している会社は、頻繁に新製品やサービスを提供することで、為替リスクに対応しています。自社の製品・サービスの価値を常に向上させることに焦点を合わせているのです。新規で価値のあるものを提供すれば、現存製品の価格の上げ下げをするのではなく、新たな価格設定をすることが可能になります。

新製品・サービスを提供する頻度を増やすことが、為替リスクからビジネスを守る最高の方法なのです。また、イノベーションが自分でコントロールすることができるものである、ということも、このやり方の重要なポイントです。

残念なことに、ほとんどの会社は、できると思われるイノベーションを全然実行していません。多くの人々はそれが大変困難であったり、ラッキーでなければできないことと思っているようですが、そのようなことはありません。才能や使えるアイディアを持っているのに、「イノベーションとは自分の仕事ではなく、他の社員の仕事」と考えている従業員も多すぎます。エネルギー、焦点、時間をしっかり使いさえすれば、イノベーションは可能なのです。

ですから、未来を占おうとするのはストップしましょう。為替リスクに対応したら、そのことを心配し続けるのはやめて下さい。代わりにイノベーションの頻度を上げることを考えるのです。多分比較的簡単にできることはたくさんあるのではないでしょうか。そしてそれを実行することは、アナリストの預言や決まり切った教科書通りの解決方法より、格段に効果的に、為替リスクを回避するのに役立つはずです。