Conversation with Olivier Teboul

パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社代表取締役社長オリヴィエ・トゥブル氏へのインタビュー

先週在日フランス商工会議所の主催で行われたイベントで、私はパルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社代表取締役社長オリヴィエ・トゥブル氏のインタビューをさせて頂きました。以下、私がこのインタビューから学ばせて頂いたことを幾つかリストアップいたします。

  1. 日本でのリーダーとしての任務に就く前に、例え数ヶ月位かかろうとも日本中を旅すること。ガイドをお願いしたり、色々な食べ物にトライしてみたり、文化的な場所を訪ねてみたり、それぞれのエリアの歴史を学んだり、といったことを体験して欲しい。後々出会う日本の人々と関係を築き上げる時に、相手の出身地であなたが体験したことをシェアすることは、大きな助けとなる。それは相手が自社の社員であってもビジネスパートナーであっても同じである。
  2. 自分の会社で大胆な変革を起こしたいのであれば、勇気を持って周りの人々にその内容を提示しなければならない。これはたとえ日本であっても同様である。時間がかかったとしても、まずはその改革案を受け容れてくれそうなリーダー達の数人と信頼関係を築こう。彼らは、あなたがリーダーシップチーム全員に対峙しなくてはならない時が来たら、一番あなたのことをサポートし、迅速に成功ももたらす手助けをしてくれる人々となる。このやり方は日本でも、その他の国でも使えるものである。
  3. 改革に賛成してくれる確率が高いリーダー達には共通した特徴が見られる。彼らは自分自身が考えたビジネスの可能性についての戦略的ビジョンを明確に示し、自分がリードする部署のスタッフの態度を変えることができる。先に挙げた2の中で述べた変革を実行するにあたり、主要な役目を果たしてくれる人々となる最高の可能性を持っているのが彼らである。この傾向も、日本を含め世界のどの国でも見られる。
  4. 正しいやり方で行い、またちゃんとした類の投資を行えば、オンライン販売部門が日本でのビジネスの一番の収入源となる可能性がある。日本のオンラインビジネスが中国やアメリカに遅れをとっていると指摘する人々は多いが、その状態が続く必要もない。あなたが現状を変え、またそれを実現させる決意があるのであれば、あなたのビジネスが例外となることもあり得るのである。
  5. 役職に関わらず優秀な人材にとって魅力的なビジネスであるためには、異なる部門のリーダー達がそれぞれしっかり協力し合う、うまく機能し足並みも揃ったリーダーシップチームが不可欠である。ブランドの名声やビジネスの成長、成功といったものも確かに重要ではあるが、トップのチームが機能していなければ、結局はうまくいかない。もしトップチームに人材関連の問題点があれば、外部から人を雇うより前に、とにかくその問題を解決すべきである。
  6. 店舗販売部門とオンライン販売部門間での利益分配モデルは、店舗販売担当マネージャーがオンライン販売部門を脅威と捉えないようにする策の可能性の一つに過ぎず、またそれは、知的な見方から言っても最も怠惰なアプローチと言える。最もビジネスのために良い方向に向かうために社員の態度を一本化するには、様々なやり方がある。どうするかを決めるには、経済学の教えなどではなく、大胆で賢明なリーダーシップが必要である。


説得力のある戦略とは

トップレベルの役員やマネージャーであれば、戦略を立ててそれをプレゼンする機会を与えられることがある筈です。彼らの多くは、自分の作った戦略が正しいことを証明するための長いプレゼンテーションを用意します。しかし、真に説得力のあるマネージャーであれば、逆に何故自分の戦略が間違っている可能性があるか、という理由を並べる筈です。
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3 Pillars of Change Traction

変革を牽引する3つの柱

自分の企業の社員一人ひとりの変革を牽引したい場合、本当に変革を起こすには、パフォーマンスや行動に関する明確な基準があり、それを達成する責任も明確で、それに対するサポートが存在することも必要です。私の経験では、これら3つのどれかが欠けていると、変革に対する態度や見方が変わってしまい、その結果、変革の勢いも失われてしまいます。

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Business meeting with salespeople

「モチベーション」は過大評価されている

CEOの方にどうすれば社員のモチベーションを上げて変化をもたらすことができるかを聞かれることがありますが、それは焦点を当てる場所を間違った質問です。モチベーションによって誰かに行動を起こさせることは可能ですが、そこから結果を出すところまで持って行かせることができるのは、モチベーションではなく、自制心だけです。

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Automate HR, Proliferate Mediocrity

人事の自動化は凡庸の始まり

 

機械学習アルゴリズムというのは、その学びの元となっている人間より賢くはありませんし、殆どの場合、頭の良さのレベルが近い、というところまでさえもいっていません。

私は技術革新反対者ではありません。ロジスティックやサプライチェーン管理、製造、市場情報といった機能を自動化する際に、十分な分析と人工知能とともに使われるビッグデータには、大変なパワーがあることも理解しています。しかし、ビジネスリーダーは人事の自動化に対し、懐疑的かつ注意深い姿勢で臨むべきだと考えます。

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Empathy Trumps Projection

投影ではなく共感をすること

投影と共感は別物ですが、混同されることが良くあります。共感とは、人がどのように考えているかを理解する能力ですが、投影とは他人も自分と同じような見方をしていると仮定してしまうことです。共感しようとしている時に間違って投影の方をすることは避けるよう、気をつけなければなりません。 Continue reading


Business man walking inside building.

まず変化に取り組んでから、企業文化を見直すこと

ご自分の企業において迅速な変革を起こしたいと思っていらっしゃるのであれば、文化的なことは後から考えましょう。それは自然と何とかなるものです。それより社内での新しいやり方にフォーカスすべきです。行動様式の変化は新しい企業文化を生み出すものであり、その逆ではありません。社員の行動を改革すれば、文化もそれについてくる筈です。

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buildings

あなたの組織開発の取り組み方は間違っていませんか

ビジネスパフォーマンスを強化し、事業を迅速に拡大することをお望みですか。以下に挙げた私からの5つのアドバイスは、日本やそれ以外の国の企業での通常のやり方とはまるで異なることの多いものです。ご参考になさってください。 Continue reading