スティーブンのブログ

exceptional leadership

成功をおさめる例外となれ

「例外」というものはその定義上、例外的に起こること、ということです。そして例外というものは、例えそれが滅多にないものだとしても存在するものです。ですから企業改革に関するリサーチの結果、成功と失敗の特定の要因の間に深い関係があるということがわかったとしても、だからと言ってそれが絶対のものだとは言えません。私のクライアントで素晴らしい成功を収めている方々も、自分でその例外を作り出していますし、これは貴方にも可能なことです。

私はこれまで大きな改革が実行される際に、前もって社内中に改革に対する熱意があった、などというケースを見たことがありませんが、最初に賛同が得られなかったにも関わらず、改革を成功させたケースは数多く知っています。ですので私は、正しいやり方に沿う限りは、まず改革に着手して、後から賛同を求めることを推奨しています。

私には研究職に就いている友人がいるのですが、このトピックに関して私が書いたものを読んだ彼は、私に企業での改革が失敗する要因となるもののリストを送ってきてくれました。彼のリストに挙げられているその要因には、社内部署間でのやる気を作り出すことの失敗、現地リーダーシップからの賛同の欠如などが含まれていました。この研究結果が間違っているとは思いませんが、私はとにかく実際に成功することが他の何よりも大切だと思っています。

誤解していただきたくないのですが、私は一学問的リサーチが間違っている言っている訳ではありません。リサーチ結果はしばしば研究を専門としない人々向けに人気のあるビジネス書などで良くシェアされることとなりますし、それらから学べることもあります。でもちょっと考えてもみて下さい。もし実際、これらの有名な研究者たちが言うことさえ鵜呑みにしても良いのであれば、ではなぜ彼らは自分でビジネスをやってとてつもなく裕福になる代わりに未だに大学からの給与に満足して働き続けているのでしょうか。

ハーバード大学には戦略のエリアで著名なマイケル・ポーター教授がおり、ビジネススクールの学生たちが彼のもとで勉強しようとしているのは、素晴らしいことです。私もポーター教授が研究分野や世界において成した貢献には、尊敬の念を抱いています。しかし、マイケル・ポーター氏が個人でやっている戦略コンサルティングのコンパス社が不吉なことに破産申告をする羽目になった、ということは覚えておくべきです。どれだけ素晴らしい研究であっても、限界はある訳です。

何年か前に、大手の日本の銀行の戦略プランの責任者から、どの戦略開発メソッドが一番良いだろうかとの相談を受けたことがあります。その時点では、彼らは別のハーバードの有名な教授のメソッドを使っていましたが、数年しても大した結果が出ないのを見た役員たちは、その有効性に疑問を抱くようになりました。

「とにかくどれかを使ってみて下さい。」と私は彼に言いました。「どのメソッドを使うか、というのは、大した問題ではありません。」戦略とは、将来のビジネスへのビジョンを持ち、そこから逆算して行うものです。自作のものも含め、出回っている様々なメソッドはどれも、同じことを達成するための異なったやり方にすぎないのです。

先に挙げた銀行役員の抱えている問題は戦略メソッドに関するものではありません。問題は銀行トップのリーダーシップにあり、どんなに戦略へのアプローチがどれだけしっかりしたものであっても、それはしっかりしたリーダーシップの代わりとはなり得ません。

そう私から告げられた彼は、顔をしかめました。そして落胆した表情でため息をついてから、上司から戦略はのアプローチを改善して銀行の問題を解決するように強く言われていたので、私が言ったことを社に戻って上司に伝えるわけにはいかない、とこぼしました。彼が想像し、恐れたその上司のリアクションをとってみても、私の言っていることが正しいことの証拠と言えます。

これは別の成功しているクライアントの話ですが、ある時私は彼女に、それまで目標としていたスピードより、もっと速くビジネスを成長させるべきだ、と言わせてもらいました。しかし彼女はそれまでに多くの似たようなビジネスがビジネス成長を急いたために、企業文化や価値に妥協してしまう様子を目にし、そのようなことが自分の会社に起こることは望まないと答えました。

「貴女なら大丈夫ですよ。」と、私は「貴女」というところを強調して答えました。

「その他の会社はどれも貴女のようなリーダーに率いられていなかったんです。」と私は続けました。「でも貴女なら、例外となれる能力を持ち合わせています。」

彼女はそのような問題に打ち勝つだけの能力があり、実際に改革を成功させました。ずば抜けたリーダーシップとは、どのような時でも素晴らしい結果を出してくれるワイルドカードなのです。

世間一般の通念は、凡庸な人々にとっては都合の良い言い訳に使えるものですが、慣例にとらわれない人々に通じることはありません。ですからビジネスリサーチは、適度な疑いの目を持って扱って下さい。

世間一般の通念は、凡庸な人々にとっては都合の良い言い訳に使えるが、慣例にとらわれない人々に通じることはない。ビジネスリサーチも、適度な疑いの目を持って扱うべき。 Click To Tweet

想定上の同業者や同等の地位の人々の殆どが何かに失敗してしまったからと言って、貴方も失敗するという訳ではありません。落ち着いて見れば、成功した例外もあるはずです。貴方も例外となれるだけの能力をもっているのですから、やる気さえあれば成功するには十分です。


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