プロセス主導の考え方から、考えることを大切とするプロセスへ

日本にはプロセス主導の考えに縛られた会社が多すぎます。逆に本当に必要なのは、十分に考えることを大切とするプロセスなのです。プロセス主導の考えはプロセスにしっかり一貫して従うことを必要とし、日本人が大変得意とするところです。一方で考えることに重きを置くプロセスは、不測の事態に視点を据えています。状況により、とる行動が変わってくることになります。

会社には物事を正しく行うことに必死になるマネージャーがたくさんいますが、社長が実際彼らに望んでいるのは正しいことをやることに関心を持ってもらうことなのです。正しいことをやるためにはとにかく頭を使う必要がありますから、実はこちらの方が難しいことと言えます。また、これにはリスクもあります。プロセス主導の考えにおいては、どのような結果となったかに関わらず、決まりに従ったかどうかで個人個人の評価が行われますが、考えることを大切とするプロセスでは、柔軟な対応が求められ、結果によって成功、失敗の判断がされるわけです。

あなたの会社のプロセスは、考えることに重点を置いていますか。私がこれまでお目にかかった会社のリーダーは、程度こそ違いますが、もっと考えることを重要視するプロセスを欲し、また期待している方々ばかりです。

私が会社の文化を理解し見定めようとする際には、評価される行動、罰せられる行動、そして特になんの評価もされない行動を特定します。ルールがはっきりとしている場合もあれば、はっきりはしていないが理解はされていたり、また個人的な経験や他人の経験からのみ特定できる行動もあります。

どうすれば、あなたの会社において、考えることを大切とするプロセスを広めることができるでしょうか。また広まらない原因は?無視されるのはどんな時でしょう?まずそこから取り組めば、それが社員の考え方や働き方に変化を促す第一歩となるのです。


日本の中年中間層男性マネージャー達:ビジネスリーダーの衰退

創造力や画期的なアイディアの欠如。やりすぎとも言えるリスク回避。変化や新しいことへの恐れ。決まった事をこなし、度々残業はするが、仕事の能率が低い。貪欲さに欠けている。積極さがない。優柔不断。率直な意見を述べることで誰かに反対されるのを怖がっている。英語が嫌いで、英語習得の必要性を示唆されただけで嫌な顔をする。

これは日本の習慣のせいだという人もいます。私も東京で上記のような日本人マネージャーを多く目にしました。

私は東京から電車でほんの45分のところにあるつくば市に住んでいますが、まるで違う世界のようです。つくばはアウトドア派スタイルの街と言えます。ここでも私は多くの中年、中間層マネージャーに出会う機会がありますが、彼らは私と同じくランニングやハイキング、サイクリング、水泳等のアクティビティーを行っています。また楽観的でエネルギーに満ち、生き生きした人たちばかりです。面白いビジネスのアイディアも出してきますし、新しいことに挑戦することも楽しんでいるようです。多くはある程度英語がわかり、できない人もびくびくすることなく英語で話そうとします。東京で会う中間層マネージャーの人たちとは全然違うように見えるのですが、実は似た者同士でもあるのです。

リーダーとして、我々がどうしようもなく縛られている日本文化の欠点などというものはありません。リーダーとは文化を作るものであり、それができなければ、現存の文化にはまってしまうことになります。日本でも、また世界のどこであっても、それは我々がチョイスしなければならないことなのです。

(この記事を、毎朝仕事前に筑波山に自転車で登る60歳のマネージャーに捧げます。あなたは素晴らしい!)


優秀な社員の4つの特徴

優れた社員と適度にできる平凡な社員の違いはどこにあるのでしょうか、とよく尋ねられるのですが、それに対する私の答えに驚く方が多々いらっしゃいます。以下が私の考える優れた社員の特徴です。

1. しばしば失敗をする

成功を収める為には、失敗を恐れない姿勢が大切です。IBMのトーマス・ワトソン氏が成功する確率を上げるためにはどうすればよいかという質問を受けた際、「失敗の頻度を増やしなさい」と答えたのは有名な話です。失敗は後々にまで響く汚点であると考える社員というのは、リスクを犯したり新しいことを学ぶことを恐れるものです。逆に失敗を成長のチャンスと見る社員はその能力を瞬く間に伸ばしていきます。そこのところをわかっている会社は、社員の失敗に寛容です。もっとも同じ失敗を繰り返すことは許しませんが。

2. 会社に忠実でない

ここでいう忠実でない、というのは会社に対して裏切りを働く、という意味ではありません。裏切りを働く社員は自分が何かしらの利益を得るために会社にダメージを与えようとします。一方で忠実でない社員とは、会社に縛られていると感じていない社員のことで、いつでも必要とあらば他で仕事を見つけることができると考えており、またそのことになんの罪悪感も感じていません。仕事を嫌いながらも現状を失うのが怖いという理由から会社にしがみついている社員は、会社を辞めることはありませんが、最低限の仕事しかこなさないものです。逆に会社に忠実でない社員というのは、シンプルに会社に留まりたいと考えているからそうしているわけで、実はこういった社員こそがもっとも一所懸命仕事をこなし、優秀になります。ですから忠実さにこだわるより、会社自体ををずっと働きたいような場所に育てることに力を入れるべきなのです。

3. 人の目を気にしない

他人が自分のことをどう考えるかを気にしすぎる社員は、からかわれたり拒絶されたり嫌われたりすることを恐れるあまり、新規や人と違ったアイディアをだすことができません。優秀な社員は他人の目を気にすることなく、ビジネスを成長させるためには、反対意見を述べたり革新的なアイディアもどんどん提供しようとします。仲間意識や適合性ばかり強調しすぎると、会社の成長の妨げとなります。また、他人から認められることばかり気にしている社員というのは、人間的に成長しません。優秀な社員は他人にどのように見られるかに関係なく、健康的な自我と自尊心を持っています。こういった人たちこそがいずれ同僚の中でリーダーとなっていくのです。

4. コストの削減より収入を増やすことを考える

質素な生活をし、コストを抑えケチな生活をすれば少々のお金は貯まるかもしれませんが、本当に売り上げに貢献するのは価値を上げることです。優秀な社員は、コストの削減より、収入を上げることで利益を出そうとします。彼らにとってコスト削減の話は退屈なだけ。代わりに顧客に提供する価値を上げることで価格を上げることについて討議すれば、彼らは活き活きと話し合いに加わってくるでしょう。

あなたはどのような特徴を社員に求めますか。