ジェームス・チェン氏インタビュー

ジェームス・チェンとスティーブン

ジェームス・チェン氏とスティーブン

つい先日、六本木ヒルズクラブで、日本アメリカ商工会を代表して、ジェームス・チェン氏をインタビューする機会に恵まれました。ジェームスは、2009年に楽天市場に当時運営していた会社を売ったアメリカ人起業家です。今では彼は日本の楽天の幹部のひとりとして楽天の経営者、創始者である三木谷浩史氏のすぐ下で働いています。

ランチ中、そしてインタビュー中にも、彼の日本人の起業家精神について訪ねてみたのですが、彼の答えはなかなか興味深いものでした。まず、日本人は、理論上は海外の起業家と張り合えるアイディアが出せるのに、そのアイディアを試して開発するためのサポートが受けられていないということ。具体的には、特に彼のような技術関連の起業家にとっては2つのものが欠けていると彼は感じています。そのひとつは資金源、そしてもうひとつは起業家達のコミュニティです。

日本ではベンチャー資金を集める為のリソースが大変少ないというのは良く知られていることですが、そのせいで、若いテクノロジー起業家達は、かなりの収入をもたらす可能性のある魅力的なビジネスモデルを作り上げるのに何が必要なのか、それをしっかり認識できないようになってしまうきらいがある、とジェームスは語りました。もしベンチャーの投資家からのフィードバックがひどく欠けている状態では、魅力的な提案も、全然魅力的でないものと変わりないことになります。どちらも気に留めてもらえないわけです。起業家仲間がいない、という状況も、同様な問題を生みだします。ジェームスによると、シリコンバレーでは、起業家達のグループはお互いのアイディアに耳を傾け、そこで出されるアイディアにどれだけ魅力があるか、率直な意見を交換し、言われた方もその意見を真剣に受け止めるのだそうです。結果、日本の起業家達は役にもたたないようなアイディアに、アメリカ人起業家に比べてずっと長い間しがみついているということになります。日本では起業家同士のサポートが欠けているからです。

ジェームスはこの状況を変えたいと考えています。彼は今、積極的に日本の起業家達のコミュニティーを探し、この起業家仲間の間での率直なフィードバックの大切さをわかってもらおうと頑張っています。我々は誰でも、強くよりよく成長する為には、まわりから正直なフィードバックを貰うことを必要としています。それが例え否定的な意見であってもです。我々は自分のアイディアに無関心でいることで、強さを失っていることがあることを、覚えておきたいものです。