営業チームの現状を容認しないこと

Business people discussing sales

ビジネスを急成長させるには、営業チームの営業のやり方の改善が必要になることがよくあります。私が出会ったリーダーの中には、営業チーム問題があることを知っている人もいますが、多くの場合、具体的にどのやり方を改善しなければいけないのかを完全に把握できていません。以下に記した5項目は、私が目の当たりにした営業スタッフのやり方と、それぞれに対する私のアドバイスです。

本当に優秀な社員は人間関係を築く

Business people shaking hands and building relationships

できる社員というのは顧客への対応をしっかり行います。その中でも特に素晴らしい社員となると、人間関係を築くためのやり方を創り出します。優れた顧客サービスが当たり前とされているこの世の中で大切になってくるのは、顧客との人間関係なのです。

意味のあるエンパワーメント

A businessman pressing an Empowerment button on a transparent screen.

社員に権限を与えると、モチベーションにもなるし、ビジネス結果を上げる要因ともなり得ます。それを正しいやり方で行なった場合のみ、ですが。一見するとエンパワーメントのように思われる形だけのエクササイズほど不信感を生み出すものはないということは、しっかり覚えておいて下さい。私もよく目の当たりにすることがあるのですが、マネージャーの方々が部下にエンパワーメントを感じてもらう為の無理な試みをすることがあります。それは人事マネージャーからの指示によるものであることが多いのですが、実はその人事マネージャーも、間違ったやり方のエンパワーメントが引き起こす問題についてなど全然わかっていなかったりするものです。

運命予言者は無視せよ

man and woman look at the city

仮定をすることから生ずる不安は、それがどれ程起こり得そうな仮定に基づいたものであっても、その度合いを測ることなどできません。誰にだって、自分の気に入らないことに関して、その将来を勝手に予言することはできるのですから。唯一予言できないのは、未だ誰も成し遂げてないことだけです。 

ダイバーシティーではなく、エクセレンスを選択すること

Business meeting talking about excellence and diversity.

ダイバーシティー(多様性)を目標に掲げるビジネスリーダーを目にすることがありますが、それは間違っていると思います。大切なのはダイバーシティーではなく、エクセレンス(卓越する事)です。人材の多様性は、その結果として自然についてくるものなのです。

凡庸さを習慣としないこと

Leader holding up employee who stands out from mediocrity and tradition.

退屈なマネージャーのことを典型的日本人と揶揄する人を見たことがありませんか。その呼び方は半分しか合っていません。現状を正確に表すには、典型的、というところを凡庸という言葉に置き換えれば良いのです。世界のどこでも言えることですが、日本でも、凡庸さが典型的であるなどということはありません。

NIH症候群

Two white puzzle pieces on a chalkboard with a chalked in lightbulb. Puzzle piece plus puzzle piece equals lightbulb going off.

NIH症候群(自社開発主義症候群)は別に日本特有のものではなく、世界中のどこにおいても、妥当と思われる組織の改良や変革に対する消極的な抵抗の中でも最もよく見られるもののひとつです。自社開発主義にこだわる人々は会社のためを思って警告を鳴らしているようなふりをしていますが、実のところは自分個人の利益のためにそうしているにすぎません。

社員を挑発せよ

ビジネスにおいて人々のマインドセットや態度に飛躍的な変化を起こしたいのであれば、彼らを挑発することが一番手っ取り早いやり方です。私がここでいう挑発とは、人々から故意に素直な感情を引き出すことです。うまくやりさえすれば、挑発することには何の問題もありません。気を付けて頂きたいのは、挑発的であることと、挑発者となることを混合しないこと。この二つはまるっきりの別物であり、決して挑発者となってはなりません。

マトリクスをマスターせよ

マトリクス組織を採用している企業のCEOの方々が、自分の権限がないことについてぼやくのをよく聞きますが、私の知っている本当に優秀なCEO達はそんな不平をこぼすことは決してありません。彼らは特有の曖昧さを持つマトリクス組織において、しっかりマトリクスをマスターし、権限を行使し、自分そしてビジネスの利益に対する影響力を持っています。あなたももしマトリクス組織を採用しているグローバル企業の日本支社のCEOで、権限が限られていると感じているのであれば、ちょっと考えてみて下さい。その権限の正しい使い方さえ知っていれば、実は自分が思っていたよりずっと大きな力や権限を持っていることがわかるかもしれません。

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